熱中症対策の話は、熱中症になった人でないと、聞く気にも読む気にもならない。
僕がそうだったから。
熱中症や熱中症対策の記事はネットのなかにかなりたくさんある。
塩飴なめようとか水分を定期的にとるなどが主である。
読まれないとわかっていても、二度の熱中症から学んだことを記録しておきたい。
スタート前の準備
スタート前の準備は3つある。
- 大量の水を飲んでおく(2リットル水を用意しておいて車をおりたときに飲めるだけ飲んでおく)
- アミノバイタルと芍薬甘草湯を飲む。
- 塩(本物の塩)をなめる、もしくは塩分チャージタブレットをなめる。
そんな大げさな準備が必要なのか?と思うかもしれないが、熱中症になってから、水を飲んでも、塩をなめても、アミノバイタルを飲んでも「遅い」というのが僕の認識だからだ。
ま、個々の準備を考えたらいいと思う。
持ち物のチェック
「万が一」=熱中症にかかった場合の対策としての道具。
- 熱さまシート
- 塩分チャージ
- 凍らせたスポーツドリンク
- 着替え
ま、基本これくらいは熱中症対策備品としてザックに入れておく。
※着替えは下着類と一緒に温泉にはいる場合のためにも常備。
もう少し万が一備品・・・
- 扇子(もしくはウチワ)
- シャツミスト
- 氷冷ボディーペーパー
扇子は立石山熱中症のとき、「風」に救われた体験から人工的に風を送るために持っている。小さいので荷物にならない。
ウチワももっていったことがあるが、少しザックにおさまりがわるかった。虫よけなどの武器にもなるんだが・・・
ひんやりする目薬は御嶽熱中症で使用している。目からでも冷やしたいという必死の思いからだったのだろう。(いらないと思うが参考のため)
声かけ(自問自答)
熱中症対策上級策は自分自身への声かけである。
これは簡単そうで難しい。
登山口で挨拶する人がわずかだがいると思うが、その時自分に「今日の体調はどうですか?」と問うのである。
天候を観測するのは自然にできるのだが、自分自身の体調を観測するのは意外にできないのだ。
日々の仕事で疲労した肉体、さらには睡眠不足など・・・
ストレス発散のために山歩きにきたことが、この自己診断の甘さにより命取りになることがある。
歩きはじめて30分後くらいに自己健康観察するのが理想的である。
「今日の体調はどうですか?」
その答えいかんによっては山歩きを中止にする勇気も大切である。
読図する人がポイントやピークで地図やコンパスを見るように、夏の山歩きでは「大丈夫ですか?」と自分に質問することが熱中症対策としては大切な活動である。
ま、なかなかできないと思うが。
熱中症になって生死をさまよったあとなら、できるようになる。
下着はファイントラックを愛用している。