保険そのもの
保険の歴史は古代オリエント時代まで遡り、紀元前300年の海上保険あたりが現在に通じる保険のルーツのようだ。
日本での保険は福沢諭吉の門下生が保険会社を設立したのが最初のようである。(1881年)
まあ、「万が一」という場合という事態に備えてのシステムがはじまりだったと想像がつくが、僕の保険関係の仕事をしている友人によれば、お金がある人は保険にはいる必要はなく、お金に不安がある人こそ保険を利用すべきだと。
確かに山岳事故で民間ヘリコプターを要請した場合100万から300万円かかると知ると、裕福な人には「たった300万なら大丈夫」という人と「300万はきつい」に分かれるだろう。
通常の山岳遭難事故の場合(僕の体験もふくめて)
僕の転落事故の場合、119番に電話して消防と警察により救助され救急車で救急病院に搬送された。(後日、この事故については詳しく書くつもりです)
当時既に山岳保険に入っていたが、消防レスキュー隊による救助だったので無料だった。
搬送された救急病院で検査治療代金を自腹で払った。
低山歩きには山岳保険は必要ないんじゃないか?と正直思った。
だが、その後も、YAMAP保険やモンベル保険など、その年の気分でなんらかの保険には入っている。
あんまり詳しくないが、今の認識を記しておく
山岳保険にもいろいろあって選ぶのが面倒くさい
大きく2種類の山岳保険があると思ってよい。
危険度の高い山を歩く人には「本格山岳保険」があり、僕のような低山歩き中心は「ハイキング軽登山保険」がある。
名称は様々だが、ま、2種類のどちらかを選ぶとよい。
あとは、自分の経済状態によっていくつものプランがある。
救援者費用等補償500万円個人賠償責任補償1億円というのが基本で、あとの細かい死亡保険などは1000万~200万円などプランによって違う。(モンベル保険を参照)
年間3000円くらいから5万円くらいまでさまざまである。
入らないという選択
「保険には入らない」という選択もありだと思う。
低山歩きをするまでは、まさか登山専門の保険が存在することすら知らなかった。
僕の場合ソロ活動中心で、登山の技術、装備についての知識もないまま活動していたいわゆる「自己流登山者」であり、山岳チームなどに所属していない「中高年未組織登山者」だったから。
せめて山岳保険くらいには入ってこうという思いだった。
あと、僕の場合、山歩き活動が週2回~3回と多かったから、事故の確率も高いと思った。
YAMAPは今はシンプルに3つの保険があるが、以前は「万が一保険」というのがあって、その名称にひかれて入っていた。
今はモンベルの野外活動保険に入っている。理由は年会費が安いからである。
1日単位の保険もあるって知ってますか?
めったに山歩きをしないという低山歩き初心者の人には1日単位の保険があることを知っていてほしい。
YAMAPが280円、モンベル会員なら250円。
年会費ならば1日10円くらいと比べたら高いが、前日入って安心を280円で買えると思えばいいんじゃないだろうか?
ちなみに30日単位480円というのがYAMAP保険にはあるようだ。
自分のためというより家族やまわりのための保険かな
当初は「自分のため」の保険で入っていたが、今は家族に経済的迷惑をかけないための保険と考えている。
ただ滑落転落して発見されなかったら、保険金も出ないらしい。
そのことを考えたらココヘリというさらなる保険も必要になってくる。
今の僕はジロー保険もココヘリも考えていない。