好きな声がある。身のまわりにもいるんだが、特に「声」を自分が好きかどうかを感じるのは歌手たちの場合が多い。女性歌手の場合、特に好きな声だと感じる場合がある。しかし、声が好きな理由はこうこうだからだとか明確な理由は説明できない。セクシーな声とかもあるがそういう点で好きにはならない。とにかく、みんな個々に好きな声があるんだろうが、細かく考えて、〇〇の声が好きだと整理したことがないだけだ。アニメファンらには声優のファンがいるらしいが、僕らはラジオから流れるDJの声や話し方で確かに好きになった体験がある。とにかく僕が今好きな声をまとめておく。どうでもいいことなんだが、どうでもいいことが好きなんだ。
茶木みやこ
東京オリンピックのマラソン選手円谷幸吉の残した遺書を参考に作られた「一人の道」をピンクピクルスという二人組のデュオグループが歌った。1972年に解散したが、その年発売された「一人の道」がヒットした。それを唄っていたのが茶木みやこだった。珈琲の味を表現するのが難しいように、人の声帯を表現するのも難しい。彼女の口先と鼻先で軽く出す歌声がなぜか好きなんだ。すこしザラザラした声(音)、完全に澄み切っていない声、それが「人間らしさ」とか「自然」とかを感じられるのかもしれない。ギターにしてもほかの楽器にしても少し荒々しい音にひかれる場合がある。茶木みやこの声にもそういうザラザラ感だとか荒々しさを少し求めているのかもしれない。自分でもなぜ好きなのか明確にはわからないのだ。
テレサ・テン
好きな声もあるが好きな歌声と言ったほうがはやいかもしれない。歌が上手となると美空ひばりの表現力をあげる人が多いし、それは圧倒的な何かがあるのは理解できる。しかし「好き」という声や歌となると全く違ってくる。歌手として何を唄わせても、テレサ・テンの歌は耳障りがよい。そう、声は音(振動、波動)だから波長の法則がはたらいていると言える。自分と波長が合う声を人は「好き」と思うのかもしれない。声帯や音や波動の研究家たちがいるから、このあたりのことを聞いたら簡単に応えてくれるのかもしれないが、素人がウダウダああでもないこうでもないと話すこともムダではないような気がしてきた。テレサ・テンはプロと呼ばれる作詞家作曲家が作った作品(歌)を表現する歌手である。つまり、作詞家作曲家はテレサ・テンの声質からインスパイアされてその歌(作品)を作る場合もあっただろう。声は楽器だという認識が抜け落ちていた。テレサ・テンの声は僕にとって心地よい楽器なんだ。
五輪真弓
3番目に五輪真弓の声が頭に浮かんだ。結局は好きな歌手の声なのか?そういうわけではないつもりだが、話す声で「いい声だ」「好きな声だ」とはあまり思えないのだ。「恋人よ」を唄う美空ひばりのYouTubeがあるが、比較するとやはり五輪真弓の歌声のほうが好きだ。「歌がうまい」のは美空ひばりだとしても、好きな声とは違う。「好きな声」は比較なのか?わからない。桜田淳子と森昌子と山口百恵の中三トリオの声を並べよう。どうしても一人選べと言われたら山口百恵である。ピンクレディーのミーとケイのどちらの声が好きかと問われたら案外簡単でケイ(増田恵子)である。松田聖子と中森明菜の二人を比べたら迷わず中森明菜である。山口百恵や中森明菜が好きなわけではない。声を比べて好きな方を言ってるだけである。そういうふうに歌手たちを並べてみると、やはり五輪真弓である。
ほかにも
頭に浮かぶ好きな声をまとめておく。思い出せない声もたくさんあるかもしれないが。中村由利(ガーネットクロウ)、前野曜子(ペドロ&カプリシャス)、長南百合子(シルクロード)、岡崎ひとみ(ひとこと言えば)、谷山浩子(カントリーガール)、絵夢、落合恵子(セイヤング)などが頭に浮かんだ。