好きなこといろいろ

ブラッシュアップライフ

日曜日の夜に日本テレビ系で放送されている「ブラッシュアップライフ」にはまっている。お笑いタレントのバカリズム(升野英知)が脚本を担当した不思議な日常を描くタイムリープ系ヒューマンコメディとウイキペディアには書かれているが、ま、ずばり言うと「輪廻転生」「因果律」をコミカルに描いているドラマである。33才で死ぬ近藤麻美が死後あの世へは行かず、再び地上へ生まれ変わる、それを今は3度目の人生を始めているという物語だ。心霊学的には前世、現世、来世の描かれ方は正しくはないが、今の多くの人たちに「因果律」や「輪廻転生」を笑いながら伝えるためにはバカリズム的な軽さが必要なのかもしれないと感じながら見ている。

近藤麻美の「徳をつむ」というのが因果律=カルマの法を描いている。この因果律を知るか知らないでは人間個人にも大きな違いが出るように地球や宇宙にも大きな変化が起きる宇宙法則である。最近ニュースから流れてくるネガティブで悲惨な犯罪事件などを目にするたびに、「この人たちが因果律を知っていたらこんな行動を起こさなかっただろうに」と思う。ここで危険なのは僕の意識が「この人たちが」というふうに他人事として考えている点である。因果律も知らずにこういう不幸な生き方を選択した彼らの原因は何か?親か?教育か?友達関係か?世の中か?僕の中では「教育だ」という答えが自分の中から出てくる。9年間の義務教育の中で一度でもいいから、道徳の授業でもで何でもいいから、「因果律」について触れておくと全然違う結果が出るだろうと、僕は考える。幼少期、祖母から「そがんことするとバチかぶるけんね」と叱られた経験が何度もある。「バチかぶる」とは「罰を受ける」という意味だと小さい子どもながらに理解していた。感覚的な受け止めかたであるが、あれが「因果律」の教えだと知るのは後年である。殺したら殺される、盗んだら盗まれる、騙したら騙される、愛したら愛される。これが因果律なんだが、あまりにも単純な法則だからみんな軽視しがちだ。これを無意識に自然に発揮しながら生きてる人のことを、たぶん人格者とか徳のある人とかまわりから思われる人なんだと思う。

近藤麻美が「徳をつむ」物語であるが、死後、動物や魚に生まれ変わらないために、意図的に「徳をつむ」努力をするという物語のようである。(まだ第5話までしか見ていない)とにかく面白いのは安藤サクラと夏帆と木南晴夏の三人のおしゃべりである。実に味のあるシーンを3人が演じている。見ているこちら側もついついその中に混じっていくような感覚だ。僕には「SOYGINTA」という高校時代からの仲間親友腐れ縁が6人いるのだが、次にみんなで集まった時6人の会話を録音してみようかと密かに思っている。それをSTAND.FMで音声配信したらかなりおもしろいんじゃないかと思っているわけである。(実際には出来ないだろうが)

バカリズムの意図するところは、「日常に潜むお笑い」あるいは「平凡な暮らしの中のユーモア」みたいなことかもしれないが、因果律や輪廻転生や死後の世界を伝えるためには、こういうお笑い的な要素が必要なのかもしれない。真上から「人間とは何か?」「死とは何か?」「死後の世界とは?」「カルマの法則とは?」と言われても聞く耳を持てない人には素通りしていく。しかし、「ブラッシュアップライフ」を見ながら何かを感じる人は確実にいるような気がする。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」(1934年)や鳥山明の「ドラゴンボール」(1984年)や富樫義博の「幽遊白書」(1990年)などで描かれた「死」「あの世」「輪廻転生」「因果律」を「ブラッシュアップライフ」も引き継いでいると考えている。それらを単なる「童話」「アニメ」「漫画」「ドラマ」と考える人たちが多いのだろうが、ひとりでもふたりでも「気づき」「目覚め」を感じる人がいるはずだ。地球が愛の星になるという希望を捨てないで生きていこう!ブラッシュアップライフ!

 

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コックン

2014年12月(当時59歳)に近場の低山歩きを始めた。 これから山歩き(登山)をはじめようと思っている方や福岡県内の里山や無名山に興味関心がある方々向けて情報発信したいと考えている。 福岡県の低山・里山・無名山以外にも駅舎や神社、コミュニティーバスなども好きである。

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