篠栗九大の森とは
篠栗九大の森は、九州大学の敷地(九州大学福岡演習林)の西端にあり、篠栗町と九州大学が共同で整備、管理を行っている。
約17ヘクタールの「森」には、約50種の常緑広葉樹と約40種の落葉広葉樹が生育している。
中心にある蒲田池の周り約2キロメートルの遊歩道には、町の森林の間伐材を使用したあずまややベンチが所々にあり、自然を感じながら休憩することができる。
なだ「篠栗九大の森」となる以前から、バス釣りで蒲田池には思い出がある。
さて、ここで約90種類の樹木に名札があって樹木の勉強ができると思って「樹木観察」をしはじめたのは4月だった。
樹木観察
「うわあ~○○の木に花が咲き始めましたね~」
「ほらほら、○○の木に実がなっていますよ」
なーんて軽く樹木の名前を出しながら会話ができたら、なんてかっこいいだろうと思ったのが動機である。
松、桜、クスノキ、サルスベリ、カイズカイブキ・・・知っている木だってあるんだが、いまいち知っていてもかっこよくないしチャーミングじゃない。
篠栗九大の森にあるくらいの樹木を知りたい!そう思ったのである。
全部似ていて区別がつかない
観察をはじめて気づいたことは、今までは単なる「木」でよかったのが、それぞれの「名前」があるのだ。
篠栗九大の森には樹木のそばに名札があるから、それを見ながら観察をはじめたんだが、全部似ているんだ。
区別がまったくつかない。
そこで、まず印象的な木というか、直感的に好きになった木から勉強していくことにした。
クリノキ
最初に好きになったのはクリノキだった。
幹のゴツゴツした荒々しい模様と4月の若葉の美しさのコントラストに魅入られてしまったのだ。
クリのうち、各栽培品種の原種で山野に自生するものは、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれる。
食べる「栗」はすぐ頭に浮かぶのだが、「クリノキ」となると思い浮かばなかった。
クリノキは幹といい枝ぶりといい、とにかくカッコイイと思った。
じゃあ、♪どんぐりころころ♪のドングリって何だ?
クリノキを知ったら次の疑問があわいてきた。
「ドングリ」って何だ?あれも栗の仲間か?
答えは以下の通りである。
ドングリ(団栗、無食子)とは、広義にはブナ科の果実の俗称 。
狭義にはクリ、ブナ、イヌブナ以外のブナ科の果実 。
最狭義にはブナ科のうち特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称をいう 。
ちょっと難しいが、秋になればまた少しはわかってくるかもしれない。
クリノミ
昨日篠栗の森を歩いていたら、先日まで花が咲いていた(雄花だった)のが、今日はクリノミ(雌花であるらしい)がたくさんなっていた。
これが栗の花だと思っていたが、「雄花(おばな)」らしい。
で、今日見たこれが「雌花(めばな)」のようだ。
これが栗の実になっていくんだと思っているが・・・
今後も「樹木観察」シリーズを不定期的に書いていくつもりです。