近場の山、自然を楽しむ
朝のテレビ小説のあとの「あさイチ」がコロナ禍の新ハイキング、低山歩きを紹介していた。
近場の低山歩きとアウトドア料理を紹介したあと、そのあとは低山における遭難事故をかなり長いことまとめていた。
僕にとってもなかなか役に立つわかりやすい内容だった。
低い山での遭難
低山歩きを体験した人ならば、熱中症対策、防虫対策、マムシはスズメバチやダニなどの被害にあうことを想定して歩くのだが。
コロナ禍で歩きはじめた人にとっては、福岡の山々のほとんどは低山なので、そんな大げさな準備をして歩くことを「恥ずかしい」と思っている人もいるし、軽いハイキングなのだからと軽装の人をよく見かける。
最低でもYAMAP地図を使いこなせていたらと思うこともあるが、やはり道迷いによる遭難が増加しているらしい。
いやというほど道迷いをしてきた僕としては、低山での遭難事故は容易に想像ができる。
コロナ禍で考える事故
通常でも登山における遭難事故はいろいろまわりに迷惑をかけることを、城ノ越山転落事故で体験した者としてはいやというほどわかる。
このコロナ禍で、医療関係者がすごく大変な時期に、レスキュー隊に救助され、救急病院に搬送され治療を受けることは考えたら、山歩きはしないほうがいいと思ったりする。
「近場の公園で自然を楽しむ」だったら、熱中症対策くらいでいいかもしれないが、「公園」でなくて「山」となると、楽しむためにはそれ相応の準備が必要な気がしている。
「あさイチ」が遭難事故に重点をおいて番組をつくっていたことには拍手をおくりたい。
遭難の最大原因「道迷い」
低山は危ないですよ!というばかりでなく、道迷いにスポットをあてて。
迷いやすい場面の写真をだして登山アプリや地図コンパスの携帯を呼びかけていたのもよかったと思う。
よかったと思うが、仮に僕が超初心者の低山歩きを始めたばかりだとしたら、あの道迷いなど気にもとめなかっただろう。
まるで読図の実践学習をしたときのような、難しい場面だった。
軽く、女性アナウンサーが説明解説していたが、この特集ではあの時間帯が一番大事だというのが感想である。
下山、ひとり、夕暮れ前に、疲労などの条件下では山道も獣道もわからなくなり、ただがむしゃらに思いこみだけで進んだ結果、道迷いをするのだ。
上の写真のような場面では、とにかく止まることが大事だ。
この立ち止まることが簡単そうでなかなかできないのが素人なんだ。
ピークやすこし広くなっている場所では、とにかく進んでいる方向を確かめる力(習慣)と光景(道)を観察する能力が問われる。
道に迷わない3か条
「あさイチ」スタッフに低山歩き愛好者がいるのだろうか?
6年前の僕は、この3か条をことごとく破った低山歩きをしていた結果、転落事故にあってしまった。
事故にあってはじめて、体や脳が自動的に3か条をつくってしまっていた。いや、僕の場合は「道に迷わない100か条」くらいあるかもしれない。
いつか「道迷い」についてもまとめておきたい。