山歩きの始め方

「分岐点」という落とし穴

「分岐点」という課題

まず初心者には「分岐点」という認識がない。(僕の場合、無かった)

ひとつのピークに到着して、まっすぐに見える道があると、何も疑わずその道を進む。

正しい道が極端に右折したり左折したりした道でも、少しの草などにおおわれると見えないし気づかない場合が多い。

これで失敗したことが何度もある。

それを失敗とは感じていないことも初心者にはありがちなことである。

どうすればいいのか?

最低でも登山アプリでいいから現在位置の確認はすること。

次には進む方向(方角)を確かめること。(これにはやはり紙地図とコンパスが必要)

ただ、確認しても失敗する場合がある。

うすい踏み後、古い道、獣道、枝尾根などが同じ方向方角に進んでいたら安易に方向方角だけで安心してはいけない。

観察するというのが大事になってくる。

観察しても間違っていないかどうかYAMAP地図で確かめることが必要な場合がある。

正しい道かどうか

山彦師匠に読図を教えてもらいながら歩いていて、山彦師匠が「あ、これは獣道です」と言ったとき驚いた。

その道が僕には普通に踏み後のある山道に見えたからだ。

道標や登山案内板が充実した有名山ではなかなか体験できないかもしれいが、里山裏山無名山ではこんなポイント場所にたくさん出会うことがある。

そんな山道を歩く奴がオカシイんだと言うかもしれないが、山歩きにはさまざまな形態があるではないか。

そして道迷いをした場合は、この現在位置確認進む方向方角の確認まわりの光景の観察がすごく必要になってくる。

確認活動ができない時に失敗した行動でおぼえているのは。

明るい方へついついいってしまったことである。

竹林などで暗い場所に迷い込むと、なぜか光のある方へいってしまったことがある。

現在位置を確認してそれが進むべき方向とは真逆だと気づいた。

人間の心ってのは不安や恐怖に弱いからついつい間違っていても明るい方へ光のある方へ進んでしまうようだ。

正常性バイアス

正常性バイアスとは、非常時でも根拠なく大丈夫だと判断し、平時と同じような行動を選んでしまう心理のこと。

この心理が働くと、道迷いをしていても、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせながら前進することがある。

僕の場合、下山時の道迷いの場合、特にこの正常時バイアスがはたらいてしまう。

理由は簡単だ。

元に戻るには登り返さないといけないし、単純にきついからだ。

きついのが嫌だから、危険の下り坂を進んでいても、頭では「きっと車道に出るはずだ」とか「登山道に合流するはずだ」と希望的予想をしてしまうのだ。

とにかく迷い道を自覚した時には、その時点で元の場所にもどることがいちばん楽で無難だと体験から感じている。

10分歩き進んだら戻るのが億劫になるし、20分歩き進んだら引き返したくなくなり、30分歩き進んだら「もう戻れない」と思うそうだ。(「やってはいけない山歩き」より)

さ、あなたならどうしますか?

 

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コックン

2014年12月(当時59歳)に近場の低山歩きを始めた。 これから山歩き(登山)をはじめようと思っている方や福岡県内の里山や無名山に興味関心がある方々向けて情報発信したいと考えている。 福岡県の低山・里山・無名山以外にも駅舎や神社、コミュニティーバスなども好きである。

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