城ノ越山

福岡県名低山ルートガイドより

変わりゆく城ノ越山

海鳥社発行「福岡県名低山ルートガイド」(2021年刊)に、「三日月山~城ノ越山 三日月湖を一周する身近なロングトレイ」という見出しで3ページにわたり、三日月山と城ノ越山が紹介されている。

城ノ越山が本で紹介されることは、僕ら城ノ越山ファンにとっては夢みたいなことだったから熟読したが、流石に本にするだけのことはあるなあと感心する文章力と的確な表現と解説だった。

西日本新聞社間「福岡県無名山301山」が2003年発行だから18年ぶりの城ノ越山の記事だと言える。(それまでにも雑誌等で紹介されているかもしれない)

山は常に変化しているから、10年の月日で大きく変わると感じている。18年の間に、いやここ数年の間に城ノ越山は大きく変わった。

城ノ越山をこの本は「じょうのこしやま」と呼んでいる。(ちなみに僕は「しろのこしやま」と呼んでいる)

この本では長谷トンネル登山口から谷口山を通り南峰、北峰を経て、三日月ルートを通り、長谷ダム記念公園への道が紹介されている。

引用

このルートガイドで城ノ越山について書かれていることを引用しておく。

「(前略)城ノ越山まで登山道は整備されているとは言い難く、踏み跡の薄い部分も多々ある。地図、GPSアプリを使って慎重に行動しよう。」

「(前略)荒れた竹林の鞍部を抜けて登ったところが城ノ越山山頂である。狭い頂にベンチが一つ置かれている。鬱蒼とした樹林に包まれて展望は利かない」

「この先、踏み跡は比較的明瞭になり、次の城ノ越山北峰まで5~6分の距離だ。この展望も頂は利かないが、雰囲気のある静かな山頂である」

編者チームNの中村さんも岩永さんも眺望が好きなようで、眺望が利くか利かないかを山頂には求めていることが伝わる。ま、山の楽しみ方は人それぞれだから、山頂からの眺望が利く利かないは大きな山の魅力であることは間違いがない。

山行アドバイス

最後に山行アドバイスが書かれているにで引用する。

「➁後半の城ノ越山一帯、標高200メートルに満たない山塊ながら、渋い輝きを放っている。小ピークが点在する複雑な地形に加えて、登山道も明瞭でない部分が多い。ビギナーの単独行や子ども連れのファミリーにはおすすめできない。裏を返せば、GPSアプリを使った地図読みのトレーニングにもってこいの山とも言える」

素晴らしいまとめかたである。

・渋い輝きを放っている。

・地図読みのトレーニングにもってこいの山とも言える。

この先の城ノ越山がどう変化していくのかはわからないが、2022年の城ノ越山はまさにチームNの二人がおっしゃる通りである。

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コックン

2014年12月(当時59歳)に近場の低山歩きを始めた。 これから山歩き(登山)をはじめようと思っている方や福岡県内の里山や無名山に興味関心がある方々向けて情報発信したいと考えている。 福岡県の低山・里山・無名山以外にも駅舎や神社、コミュニティーバスなども好きである。

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