城ノ越山の今(北峰と南峰)
城ノ越山について少し説明をします。
現在、YAMAPでは城ノ越山北峰と城ノ越山南峰と二つの山頂マーク(ランドマーク)がある。
2016年には城ノ越山は今の北峰を山頂としていた。
南峰には「偽山頂」というプレートがぶらさがっていたのだ。
南峰と北峰という名称にしたのははま3さんだった。
その名称をYAMAPに承認申請したのは僕だったと思う。
城ノ越山(北峰)に到着
十三仏から城ノ越山(北峰)までは30分かかっていない。
想定通りのタイムなのだが、激坂は想定外だった。
しかし、虎ロープに助けられながら、山頂についた時のことはよく憶えている。
ずっと憧れていた山だったから感激の思いが強かった。
先のことは全く考えずに山頂写真を撮った。
この時、雨足が強くなってきた。
そして暗くなってきた。
「山頂で感傷に浸っている時間はない!」と思ったことも記憶している。
さて、下山しよう!と下山を決めた瞬間から、本格的な「遭難事故」がはじめるのである。
ここからの僕の行動は多くの「?」と「意味不明」だらけなのだが、それが現実なのだから、すこしくどい文になるが記録しておきたい。
山頂から下山開始
謎の行動がここから始まる。
虎ロープに助けられて登ってきた香椎ルートのポイントを山頂で写真を撮っている間に見失っていた。
(その時は下山方向を確かめることすらしていない)
下山するときの僕の意識(感覚)は・・・
下山できそうな道っぽいところをあわてて下山開始する。
コンパスなど持たないし、持っていても使えなかっただろう。
しかし、せめてYAMAP地図は軌跡を記録してきているわけだから、そこで確かめるんの「普通」である。
その「普通」を「異常行動」に変えたのは雨だったと思う。
スマートフォンを雨に濡らすのがいやだったのか、あせっていたのか、さまざまな要因が重なって間違い行動がはじまることを、この城ノ越山北峰山頂は教えてくれている。
歩く方向を確かめもせず
今からは考えられない行動をはじめるのだが、僕自身は「とにかく急いで下山する」を始めるのである。
その要因として考えられるのは・・・
戻る方向である香椎ルートと十三仏激坂の分岐点は西側に進まなければならないのに、僕がなんとなく進んだ方向は今城ノ越山南峰と呼ぶ山頂がある南東方向に進んでいるのだ。
こんな間違った行動をするきっかけになった要因を言い訳であるが言わせてもらえば。
暗さと雨である。
この暗さと雨で、人は意味不明な行動をして、そして滑落して死ぬということである。
結果的にはレスキュー隊に救助されて命は救われたが。
誰にでも起こりうる遭難事故がここから始まる。
(つづく)