歩け森の中を。
歩かない足は、やがて身を滅ぼす。(ヘンリー・デイビッド・ソロー)
2021年9月6日発行
7年前、谷正之さんの「福岡県の低山歩き」に導かれて始めた低山歩き。
まもなくその7年が終わろうとしている中、
新しく「福岡県名低山ルートガイド」という本が発売された。
A4サイズの大き目なガイド本である。
僕がまだ歩いてない山、知らなかった山は2座しかなかったが購入した。
購入して新たに感じてることがあるから書いておこうと思う。
この本のポイントは、2021年9月、今は10月段階では最新の「福岡県の低山」の[
「最新」の「情報」だということである。
細かく掲載写真などを見ていくと、もう既に「最新ではない」ものもある。
これは仕方がないことである。
そして「福岡県」という所に住んでいて思うのは、「福岡県の低山」本がこうして発行されることである。
上の本が「過去」になったことは間違いない。
過去になったからと使えないわけではない。
ただ最新の登山ガイドブックではなくなったことには間違いがない。
山は生きている、山は変化している
「福岡県の名低山ルートガイド」を読んで(見て)感じたことは
山が生きて、変化しつづけているということだ。
例をあげれば…
三日月山と城ノ越山との周回ルートなんて考えられなかった。
「ルート」はあった。
そのルートを歩いた人もいたと考える。
しかし、本という形で紹介されることはなかっただろう。
こんなルートを発見し、SNS上に公開し、それがつながって「周回ルート」となった。
YAMAPという登山アプリでその変化や動きをたまたま見てきた者としては
こういう「周回ルート」が印刷物となって世の中に出てくることに笑いがもれてしまう。
「福岡県の名低山…」の編者=チーム・Nの中村さんと岩永さんには拍手を送りたい気分だ。
「最新情報」も数年後には「過去」になる
「三日月湖を一周する身近なロングトレイル」と副題になったおしゃれな三日月山~城ノ越山も
やがては道が消える可能性がある。
この数年間、城ノ越山を見てきた者としては、そのルートが荒れ果て
二度と歩きたくないと思ったルートがある。
ここで紹介されているルートにも自然の力だけでなく人工的な変化も迫っている。
この変化、動きを止めることはなかなか難しい。
ま、まだまだ感じることはあったが、まずはこの本を使って歩いてみよう。
それがこの本を作られた方がいちばん喜ばれることだろうと思うから。