活動日記

今まで歩いた「大平山」

今まで歩いた大平山と名のある峰をまとめておく。それぞれに思い出がある。こんな同山名シリーズ的な登山活動があってもいいと思う。今後も、同山名シリーズを書けるだけ書いていきたい。宮地山(岳)、白山、城山、金毘羅山、飯盛(森)山などが頭に浮かんでいる。

①大平山(福岡県朝倉市)

2015年に歩いている。「素晴らしい超低山と出会った」と記録している。戦後荒れていた時期がつづいたそうだが、住民の方の力で安見ヶ城山とともによみがえった山だそうだ。新道旧道がある魅力的な登山道である。

2度目は2022年。9月、セイオさんのバースデー登山として歩いた。セイオさんにとっては少年時代から慣れ親しんだ山だったから少しなめての登山だった。ところが新しい登山靴だったことと脚がそれまでのように山に対応できにくくなってることを感じられた登山になった。僕の目にもそれまでのセイオさんとは違う様子を感じる登山だった。

山は1度歩いても登ってもなかなか覚えていないものだ。2度歩いてもまた忘れる。山は歩くたびに新しい表情を見せてくれているのかもしれないと感じた。

②大平山(福岡県苅田町)

2015年6月に歩いている。苅田アルプスということばをすでに知っていたかどうかは疑問だが、高城山をめざして歩いて大久保山から大平山を歩いているようだ。はっきりしていることは「縦走」という言葉は知らない。またYAMAP独自の「ランドマーク」の認識もなかった。当時は谷正之著「福岡県の低山歩き」を参考に歩いていた。この高城山ー諌山の紹介は苅田駅から小波瀬西工大前駅までの駅から駅コースを案内してある。僕は、車なので南原登山口から大平山までのピストンで歩いている。

この時期は6月。座り込んで休憩されていた男性の方に心配になって声をかけた。その男性は頭からスッポリ網ネットをかぶり、手には釜を握っておられた。理由を聞くと、釜は護身用だそうで、シマヘビやカラスヘビが多いとのことだった。年令は76才だった。何が言いたいかというと、この時期の僕には「夏対策」という意識が皆無だった。ネットをかぶった男性の姿をお腹で嗤った自分がいた。数年後にはハッカ油とネットをかぶって歩く自分がいた。熱中症という言葉は知っていたが、どれだけ危険な症状とかまったく知らなかった。

③大平山(神奈川県鎌倉市)

2015年10月に歩いている。1993年頃から横浜や大船に行き、泊まることが多かったが、「山を歩く」なんてことは考えもしなかった。2014年に低山歩きを始め、観光ブックを見て三浦半島の低山に注目したのだろう。

大船駅から歩き出し、北鎌倉建長寺から登り始めている。今では考えられないが、大平山、天園を通り鎌倉駅まで約12キロを歩いている。朝7時前に歩き出して正午前には鎌倉駅に着いている。若かったというか無謀だったというか。登山靴とかザックはすでに買っているが、果たして関東まで持っていったのだろうか?ストックはまだ使っていない(持っていない)時期だったと思う。

④大平山(北九州市平尾台)「おおへらやま」」と読む。

初歩きは2016年4月のようである。吹上峠の駐車場から歩いている。僕は鍾乳洞というのが苦手である。あのじめじめした空気と暗さとひんやり感がたまらなく苦手だ。平尾台=鍾乳洞というイメージがあったから平尾台は避けていた。「入場料500円とられ、暗いジメジメした中を歩いて、鍾乳洞を出てきた時はむなしさと怒りと不快感につつまれる」と書いている。

最初の印象は吹上峠からすぐそこに見える大平山になかなかたどりつかないどころかすごく疲れた記憶がある。今から思うと初心者にありがちな「最初からはりきりすぎて頑張って歩く=早足であるく→疲れる」パターンであるが、当時の僕はそんあ「所詮山歩きでしょ。そんな難しいことは考えないでただ歩けばいいんでしょう」的な安易な還暦過ぎの男だった。羊群原(ようぐんばる)という無数の白い石灰岩の塊には非日常的な何かを感じた。

2度目は2017年11月。海の中道で出会った美女?3人を案内しての大平山~貫山だった。3度目は2019年3月。大平山で寒さを感じて撤退しようと思っている。だが目的の塔ヶ峯に向かっている。このときは15キロ以上を歩いている。4度目は2022年4月、BOSSを案内して茶ヶ床園地から歩いている。そして5度目同年4月。この時はおっさんとにゃんちゃんを案内しての平尾台だったが土砂降りの雨に見舞われ岩山までも行けずに撤退している。

こうして整理していくと、2016年、2017年、2019年、2022年と2年に1度くらいの割合で大平山(おおへらやま)を訪れていることがわかる。うん、そろそろ歩く時期かもしれない。

⑤大平山(佐賀県伊万里市)

ふるさと伊万里の大平山に行ってるのは2016年7月。ドライブ登山である。実は小学生の時来たていて、中学生の時にも来た記憶があるのだが曖昧である。誰と来たのか、何のために来たのか、どんな交通手段で来たのか?写真もなにも残っていないから、なんとも言えないのであるが、「来ている」ことだけは間違いないのだ。

ここからはふるさと山代町が見渡せるのだ。そして伊万里湾に浮かぶ越木島(こしきじま)が見下ろせるし、名村造船所が見えるんだ。感傷的になってしまう展望台なんだ。2度目は2018年2月。牧島山、釘島山を歩いた足でやはり大平山に立ち寄っている。冬の夕暮れの大平山展望所から見えるふるさとはより一層感傷的になる何かがあった。

⑥大平山(福岡県糸島市)

糸島半島の二見ヶ浦は有名である。その二見ヶ浦の南側山の斜面に広大な二見ヶ浦霊園がある。その霊園がそもそも大平山なのであるが、今は斜面を墓地で囲まれた山頂だけが残る三角点はある山である。ランドマークもなければ、山頂プレートもない。霊園のために造られた立派な舗装道が山道である。モスグリーンの洒落た展望台があり、自販機あり、トイレあり、駐車場ありの、素晴らしい大平山であるが登る人はほとんどいない。

2017年2月に訪れている。桜井神社や二見ヶ浦やランチと組み合わせたいくと素晴らしい低山になると思う。2度目は2017年8月、そして2022年8月にも三角点撮影のために訪れている。

⑦大平山(大分県別府市)

2018年9月訪れている。一尺八寸山下山後に青の洞門を訪れ大平山のランドマークを見つけたのだろう。展望台があり、三角点があり、案内板ありの安全な山である。

活動日記に気になるメモを見つけた。「伊万里の大平山、平尾台の大平山、苅田の大平山、朝倉の大平山、鎌倉の大平山、そして中津の大平山、まだ別府の大平山(扇山)が残っている」別府にも大平山があると書いているが、まだ歩いたことはない。今後のお楽しみだ。

⑧大平山(福岡県飯塚市)

8座目の大平山は飯塚市にあった。2020年11月に訪れている。標高99m、とりつきからの距離450mとなると簡単そうだが、簡単ではない。地図が読めない人には無理かもしれない。間違えやすいポイントが2か所3か所ある。僕自身が迷ったから、難しいと言ってるだけかもしれないが、初心者には簡単ではない山だとここには書いておく。

とにかく初心者が迷うことを楽しもうとチャレンジするには、お手頃の山なのかもしれない。三角点あり、地味な山頂プレートあり、暑くならないうちに歩いておく一座かもしれない。

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コックン

2014年12月(当時59歳)に近場の低山歩きを始めた。 これから山歩き(登山)をはじめようと思っている方や福岡県内の里山や無名山に興味関心がある方々向けて情報発信したいと考えている。 福岡県の低山・里山・無名山以外にも駅舎や神社、コミュニティーバスなども好きである。

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