活動日記

太郎丸嶽と次郎丸嶽

天草の山々に憧れを抱いたのはいつ頃だったか忘れたが、低山歩きを始めて早い時期だったと思う。低山歩きを始めて9年目にしてやっと歩くことになった。きっかけは「テント購入」だった。そしてテント泊をするという覚悟だった。ひとりでは自信がなかったが、友人夫婦おっさんとにゃんちゃんが一緒に行くと言うので勢いがついた。登る山は迷わず「新・分県登山ガイド熊本県の山」に紹介されている▲太郎丸嶽と▲次郎丸嶽に決めた。山を歩くことよりも、その夜のテント泊と夕食(焚き火飯など)に気持ちの中心があった。

太郎丸嶽

太郎丸嶽次郎丸嶽の登山口駐車場だけを登山計画では確かめていたので安心していたが、ほかは何も下調べをしていなかった。僕の意識の中で分県登山ガイドに紹介されている山に対しては油断が生じる。登山ガイドで紹介される山道はある程度整備されていて、危険な場所には鎖やロープがあるからだ。これも油断になるのだが、まったく予習せずに来てしまった。太郎丸嶽が兄で次郎丸嶽が弟という兄弟関係についいても現地でにゃんちゃんの話で知った次第である。ソロではないというのも初めての山なのに安心して歩ける要因だった。

太郎丸嶽を先に歩くことにした。白岳砂岩層からなるとガイドに書かれていた通り、砂岩をよじ登る箇所が何か所もあった。遠見平や太郎丸次郎丸分岐点を経て、背中に尖った次郎丸嶽を感じながら、巨岩の岩道を冷静に登って行った。展望は有明海、八代海、雲仙だろうとなんとなくわかるのだが、曇天なので彼方は霞んで見えなかった。金峰山から見渡す雲仙普賢岳をおっさんに見せたいのが僕の気持ちだったが天気の前にはどうすることもできない。しかし、そんな冴えない天候でも楽しく歩けたというのは太郎丸嶽の魅力だろうと思う。難しい岩場にはロープが設置され安全対策がなされていた。山頂はせまかったが、ゆっくり休憩できる雰囲気があった。

次郎丸嶽

太郎丸嶽山頂から一旦分岐点まで下りてそこから次郎丸嶽をめざした。標高は次郎丸嶽のほうが100mほど高いのだが、僕の感覚としては次郎丸嶽のほうがゆるやかな感じがした。9合目あたりの岩場をロープを頼りに登るあたりは岩山の感じをがしたがそこまでは疲れない山だった。次郎丸嶽山頂で昼食に決めていた。が、小雨が降り出した。ま、小雨だからいいかと食事をしてコーヒーを飲んだ。下山の時は本降りになりそうな予感がしたから三人ともザックにカバーをした。こんな天候でも楽しめた太郎丸嶽次郎丸嶽の素晴らしさを実感した次第である。

下山後は松島観光ホテル岬亭の温泉で汗を流した。

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コックン

2014年12月(当時59歳)に近場の低山歩きを始めた。 これから山歩き(登山)をはじめようと思っている方や福岡県内の里山や無名山に興味関心がある方々向けて情報発信したいと考えている。 福岡県の低山・里山・無名山以外にも駅舎や神社、コミュニティーバスなども好きである。

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