駐車場
ドライブ登山の僕がいちばん気になるのが駐車場があるかないかだ。
低山歩きをはじめた頃もそうだったが、今でも初めて歩く山の最初の課題は
どこに車を駐車して、駐車した所から歩いてどのようなコースで歩くか!だ。
マイカー登山者、ドライブ登山者にとってこの駐車場が「ある」か「ない」かは大きい。
さて、井野山(宇美町)は井野公園に駐車場がある。
5台くらいは駐車できる。(だいたい満車の場合が多い)
簡易トイレも用意されている。(1度使わせていただいたことがある)
井野公園が満車の場合は宇美八幡宮の駐車場から歩くのが無難である。
宇美八幡宮は神功皇后が応神天皇を出産された場所なので「宇美」である。
そういう歴史よりも大樟を堪能することをオススメする!
「衣掛の森」「湯蓋の森」である。
クスノキなのに「森」と名付けられたのも応神天皇神功皇后伝承によるものだ。
この「森」と呼ばれるクスノキだけでおなか一杯になるかもしれない。
いや、井野山をめざそう。
赤井手というバス停をさがそう
井野公園の前の舗装された車道を登るのだけはオススメしない。
この道は地元の方々のウオーキングをされる道であって低山歩きの者はこの道を選ばない。
赤井手という西鉄バスのバス停をさがそう。
バス停の先から右折して細い路地に入るのだ。
そこからは迷路のような細い路地を歩いたらなんとか登山口に着くのだ。
ま、この住宅地で迷子になるのも大切な勉強になるかもしれない。
登山口(とりつき)といっても井野山登山口なんて標識はないから、
不安がりながら少しずつ歩き進むしかない。
竹林道に入ったら、そのあたりが登山口だと思ったらいい。
こんな感じの竹林道に突入したら正しいルートだと考えてよい。
僕は低山歩きをはじめて1か月後だったからすごく緊張して歩いた。
もちろん登山靴もザックなども持たず、せこいリュックサックとスニーカーで歩いた。
少し薄暗い竹林道を抜けるだけでも不安な気持ちになったものだ。
地図は持ってるが、谷正之さんの「低山本」の地図は略図みたいな地図なんだ。
ま、地図が読めない者にはこの地図のほうがわかりやすかったのかもしれない。
この地図をコンビニでコピーして低山歩きをはじめたのだ。
谷さんは基本、最寄りの駅やバス停からの図で説明されていた。
今、改めて読んでみると、確かにわかりやすく書かれている。
文字も写真も少ないが、大切なポイントはおさえて書いてある。
2014年10月1日発行だから7年前のガイド本である。
僕は幸運なことに12月から低山歩きを始めたから、
ま、僕のために書かれ、発行された本のように参考にして歩いたものだ。
最新の「福岡県名低山ルートガイド」(海鳥社)と比べながらこれを書いている。
こんなプアラスチック階段を登るのもこの時が初体験だった。
九州電力が鉄塔点検などのために作られたことを知るのもずーっと後のことだ。
鉄塔を過ぎてからのこのロープ坂が唯一「きつい」と感じる坂道だった。
そのきつさも白いガードレールでおわる。
車道にぶつかるのだ。
あとは三角点などわからないのが初心者だから見ようともしないで通り過ぎるだろう。
そして急な石段を登りきったらいわゆる山頂からの展望が待っている。
「360度の大パノラマ」と書かれている本もあるが大袈裟すぎる。
確かにぐるーっと遠景が見渡せるのだが、福岡空港に離着陸する飛行機に目が行く。
家々はマッチ箱のように見えて、あのマッチ箱の中で夫婦喧嘩をしたり親子喧嘩をしたり
愛し合ったり憎しみあったり、別れたり出逢ったりしているんだろうなあと考える風景である。
別称「ゴリラ山」と呼ばれるのは
アイキャッチ画像(最初の写真)のように太宰府IC方面から福岡ICに向かう時、
伐採開発のため西側が最早山でなくなっていてゴリラの横顔に確かに見えるからだ。
井野山を歩いても、山頂に立ってもゴリラの頭にいるという自覚は全くない。
下山を楽しむ
車道を下山しなくてもいいが、ま、同じ道を戻るより違う道を歩きたいものだ。
安全安心の舗装道路がゆるやかにつづくからランニングして下山するのはどうだろうか?
体力脚力走力に自信ある人は宇美八幡宮まで走ってみるのもいい。
僕はこの車道をリハビリ登山として歩いたことがる。
この「中間点あと1KM」が語りかけてくるよ。
まだあと1キロもあるのかよ~と思ってしまうのは僕だけだろうか?
※2015年2017年の写真を使いながら説明しているので少し古いかもしれない。
「福岡県名低山ルートガイド」(海鳥社)には「井野山の岩盤水」の裏がとりつきと書かれているが
今の僕には「井野山の岩盤水」を見たことがない。
近日行ってみて書き足すかもしれない。