ヒートテック?
テレビを見ていないのに、つけっぱなしのことがある。先日の十年に一度の大寒波襲来のとき、テレビニュースで「ヒートテック」についての報道がつづいていた。ま、大寒波がくるわけだから、極暖のヒートテックを着て、この寒さを乗り切りましょう的なニュースだろうと思って他人事のように聞いてただ、ただ、今のニュースはNHKなのに、なんでユニクロのヒートテックのことを何度も何度も強調して言ってるんだろう?とかすかな疑問があったが、ああ、最近はどこのお店にもヒートテックは売ってあるから、最早ユニクロ=ヒートテックではなくなったんだなと勝手に納得させていた。こんなことを頭の片隅で思う僕は何をしているかというと、スマホアプリで漫画「はじめの一歩」(森川ジョージ作)を読んでいたのだ。
ヒートショック!
するとアナウンサーの言葉に「血圧」「入浴」「年間1万人以上亡くなる」などと話しているではないか。ヒートテック愛用者である僕としては、ヒートテックを着て死ぬのはやばいと思って、スマホを置いて寝そべっていたソファーから体を起こしてニュースを見ることにしたら、ニュースは終わった。細君に話すと、「あなた、ヒートショックも知らんと!」と驚かれた。暖かい居間から寒い風呂場へ移動する際、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がり、お湯につかると血管が広がり、急に血圧が下がり、この血圧の変動が心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中になることをヒートショックというらしい。
決死の覚悟
ヒートショックとヒートテック。似てるよね。聴力の弱い僕にはなかなか判別がつきにくくなっている。それよりも、風呂に入るのには決死の覚悟が必要だと理解した。