好きなこといろいろ

映画「海街diary」

2015年の映画である。

映画館で泣いた自分を憶えている。

是枝裕和という映画監督の映画をそれ以降、見続けている。

最初に観たとき泣いたわりには、その後、再び観ようとしないできていた。

今回はAmazonプライムで観た。

最初の印象は4人の姉妹が醸し出す気持ちの交わるところに涙した記憶があったが、

今回はまったく違うことが目についてしかたがなかった。

昨日観た「海街diary」の感想を簡単に記録しておく。

三女香田千佳役の夏帆

この夏帆という女優の存在がこの映画の空気をつくっていたと言っても過言ではないかも。

まわりがどたばたしたりギスギスしたりしても自分を乱すことなく

ほんわかとそこに存在していて名演技だったと思う。

最後まで手を抜くことなく三女という役を見事に演じたと賞賛したい。

長女香田幸役の綾瀬はるか

映画製作時はまだ29才だったのではないだろうか。

それにしても女優綾瀬はるかを感じさせる実に頼りがいのある名演技だった。

どのシーンを取っても「自然体」でありながら「絵になる」存在だった。

綾瀬はるかのほかの映画を知らないのだが、これはやはり代表作になると僕は思う。

小津安二郎が生きていたら、きっと綾瀬はるかで映画を撮ったような気がする。

さりげなく主役をはれる女優だと感じた。

次女香田佳乃役長澤まさみ

坂口健太郎とのベッドシーンから映画は始まる。

長澤まさみの足の指からなめまわすようにカメラは佳乃の寝顔に移動する。

置き上がり、黒っぽいブラージャーの上からすっぽりと夏服を着て、

坂口健太郎に投げキスしながら坂口の家を出て自宅へ戻る。

この次女が男好きでお酒好きで開放的なその性格や長女と三女とは違うものを

観る側に冒頭の数分間で感じさせてしまう。

この軽薄な演技を長澤は存分に発揮していた。

不愉快になる、ならないの境目を絶妙に演じた長澤にも拍手を送りたい。

異母妹浅野すず役の広瀬すず

最初に映画館でこれを観た時は、はじめて見る広瀬すずの演技に涙した自分がいた。

しかし、今回は女優広瀬すずの17才当時の演技に注目した。

いわゆる「可愛らしさ」でいうならば薬師丸ひろ子の十代の頃に似ているのかな?

いや、やはり感性感覚は昭和的でなく平成の女優なんだろう。

緊張するとか力むとかいう重いモノをまったく感じさせない。

重いものを感じさせないで重い場面をたんたんと演じる。

主役は脇役たちの「海街diary」

1回目観た時はその主役をはるような脇役たちに思いがいかなかった。

今回観て、とにかく脇役という俳優たちが楽しそうに嬉々として演じているのである。

樹木希林、大竹しのぶなどはその脇役という気楽さからかすごいテンションで演じる。

主役をひきたてながら、自分んも演技を楽しんでいた。

最近いちばん脇役として素晴らしいと思うのが風吹ジュン。

ここでも末期がんの姿を見事に演じていた。

風吹ジュンと4姉妹の場面は本当にせつなくも素晴らしかった。

そこにはリリーフランキーという得体の知れない役者もしっかり絡んでいた。

ドラマの舞台には何度もなっている極楽寺駅のポストや近くの赤い橋などが登場する。

江の島や江ノ電や極楽寺駅もひとりの出演者のように大事な場面に登場してくる。

あくまで脇役として。

ならば主人公は誰なのかというと長女の幸でもないような気がしてくるのだ。

主役は「鎌倉」だったのかもしれないと今は感じている。

いつかもう一度観てみるつもり。

やはり俳優という仕事は「自分をさらけだす」残酷な職業なのかもしれない。

 

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コックン

2014年12月(当時59歳)に近場の低山歩きを始めた。 これから山歩き(登山)をはじめようと思っている方や福岡県内の里山や無名山に興味関心がある方々向けて情報発信したいと考えている。 福岡県の低山・里山・無名山以外にも駅舎や神社、コミュニティーバスなども好きである。

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